私の母親は、昔から自己犠牲の多い人だった。
小さい頃から、母が父親の役目も果たして一生懸命育ててくれた。仕事柄も、人のために尽くすような職業で、自分を後回しにすることが当たり前になっていた。
そんな母を見ながら育った私は、「自分を大切にする」という感覚が分からなかった。
自分よりも人を優先し、自分のことは後回しにして、人を喜ばせることを先にする。それが正しいこと、素晴らしいことだと思っていた。
でも、ここ数年で私は本気で自己改革を始め、自分と向き合い、自分を大切にする生き方へと少しずつシフトしてきた。
そして、その変化を一番見てほしいと思っていたのが、母だった。
「もっと自分を大切にしてほしい」とは、なかなか言えなかった。
だってそれは、これまでの母の人生を否定してしまうような気がして。
でも、最近、本当に母が少しずつ変わってきたんです。
私が自分の声を聴き、自分の時間を取り、本当に望む人生を選んでいる姿を見て、
母も、長年放置していた不調に向き合い始め、病院に通い出したり、
贅沢をしなかった人が、休みをとって小旅行に行こうとしたり、
美容にももう一度向き合おうと、ケアを始めたり……
それらすべてが、母が自分を大切にしようとし始めているサインのように思えた。
私は、その変化が心底嬉しかった。
だからこそ、心から思うんです。
変化は、まずは自分から。
自分が整い始め、自分を大切にし、自分と向き合えた先に、
初めて、誰かの幸せを後押しできる存在になれるんだなって。
自分を大切にする生き方が、
気づけば、大切な人にも静かに届いていく。
最後に、あなたにこんなふうに問いかけてみます。
「あなたの生き方を見て、誰かの心がふっと軽くなるとしたら…どう在りたいですか?」
「“わたしが変わる”ことで、誰かの未来が変わるとしたら、どう思いますか?」
そんな未来が、静かに広がっていくと信じています。
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